ジョンさまと呼ばせて高校生のとき、「ラストエンペラー」を観た私は、映画館でおいおい泣きまし た。 (他に人もあまりいなかったし) 今もテレビやDVDで観るたび、性懲りもなく泣いてますが。 あの映画、「(アカデミー)賞をくれい!!」という声が、ロコツに聞こえて きて 嫌とか、なんで英語しゃべるんだよ!!とか、そんな意見をよく聞いて、確か に それはその通りなのですが、 わかっちゃいるけど、何度も泣いてしまう、そんなお気に入りの映画の一つ。 この映画以来、ジョンは(私をかわいがってくれる親戚の兄ちゃんに、ちょっ と 似てることも手伝って)、私の心のお兄様となったわけです。(?) んが。 ジョンが本当に素晴らしいのは(これも私的意見だけど)、「ラスト」以前 だったり する。 本当にそうなのだ。 デビュー作(だと思う)、「アイスマン」では、北京原人役で、本気で原人に しか 見えましぇん。 後に「美形」で売るようになるなんて、思いもよらんよ。 それよりものすごなのが、「エム・バタフライ」。 これ観たことある人、手、上げてごらん。 (いや、高校のときの古典の先生の口癖) ジェレミー・アイアンズと出てるのだけど、ラストはまさに、開いた口が二度 とは 塞がらない状態。 この映画、実話を元にしてるということだけど、 そんなの、ぜってーーーーうそだって!!!! これを観て、多くのジョンファンが、裸足で逃げ出してったそうだけど、 (ま、分かる気もするが) こんな役もこなせるというのが、ジョンさまの素晴らしさのはずなのだ!!! この映画のジョンの役、レスリーのとこにも話がいったけど、レスリーは断っ た というのを、どこかで読みました。 レスリーでも観てみたかったぞ!!! んで。 ジョンが本当にジョンさまであったのは「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」 主人公役、ミッキー・ねこぱんち・ロークに敵対する、チャイニーズ・マフィ ア役 が、もおおおおおおおかっこいい!!!悲鳴悲鳴!! この映画、お話としては、男の身勝手さばかりが強調され、観てて気持ちいい 話じゃないのだけど、許す許します。 話なんぞどうでもいい。ジョンさまを堪能するための映画なのだああ。 しかしながら。 「ラスト」以降のジョンは、どうにもジョンさまじゃないのである。 「美形であれば誰でもいいよ」てな役か、じゃなければ、いかにもな悪役。 いつだったかジャッキーファンのだんなと「ラッシュ・アワー2」を観たので すが、 どうも今ひとつなのだなあ。 いつの日か、(私的)ジョンさまと呼びたくなる日が戻るのを、願うわたくしなのです。 (03・08・26) |